ゴルフ会員権における預託金とはいったいどんな費用か

ゴルフ会員権取得後には、預託金の支払いを求められるケースが非常に多いです。たくさんのゴルフ会員権所有者から集めた預託金は、原則としてゴルフ場の建設や施設整備にあてられることになっています。ただし、ゴルフ場の会員にとってはあくまで預け入れたお金であるため、条件を満たせば返還してもらうことができます。ゴルフ会員権における預託金の返還が可能になる条件の一つは、据置期間が終了していることです。

ゴルフ場の新規メンバー募集に応募して会員権を取得した場合、運営側で定めた金額を預けます。このとき、同時に10年から20年程度の据置期間が設定され、期間が終了するまではどんなに会員が希望していたとしても、預け入れたお金が戻ってくることはありません。しかし、据置期間が終わっていれば、退会手続きをするか、償還請求権を行使するかのいずれかの方法で預け入れたお金の返還が可能になります。返還は全額一括で行われるのが原則ですが、ゴルフ場の経営状況によってはすぐに支払われない場合や、分割払いとなってしまう場合があります。

もう一つの条件は、会員権の売買取引が行われることです。市場取引でゴルフ会員権を取得し、預託金を支払った場合は、退会して会員権を他人に譲渡すれば、預け入れたお金を返してもらうことができます。こちらについても、ゴルフ場の経営状況次第では支払時期が遅くなったり、複数回に分けての支払いとなる場合があるので注意が必要です。